瞑想

 
ア ジャパ・ジャパ・ディヤナAjapa japa Dhyana
自然にマントラを唱える瞑想法


瞑 想・Meditation


「日常的な瞑想は直観的な叡智への道を切り開き、心を落ち着いた安 定した状態にし、恍惚状態の気持ちを目覚めさせ、その人自身の存在の本質的な源と繋がる ことを可能にする。」-シュリ・スワミ・シヴァナンダ・サラスワティ
“Regular meditation opens the avenues of intuitional knowledge, makes the mind  calm and steady, awakens an ecstatic feeling, and brings the practitioner in contact with  the source of his/her very being.” SRI SWAMI SIVANADA SARASWATI

瞑想は聖者、賢人、偉大な芸術家、著名な科学者、運動選手、その他 の様々な分野で敏感な人たちに昔からずっと賞賛され続けてきました。瞑想の目的は人に よっては心をリラックスするための方法であったり、精神的な緊張から解放されることでストレスを減らすためだったり、または自分自身の内面を見つめ、本質 的な真実の「私」、自身の内側の仏性や神性への気づきを高めるためとか、その瞬間のもたらすものが何なのかをつかむためとか、それでなければただ単にもっ と健康になるためだったりと、人それぞれ様々です。ただ、ひとつ確かなのは瞑想はその人自身が体験する以外の何ものでも無いということです。

瞑想の効果、利点は限りなく沢山あり、ここで羅列しようとするのは 海を水槽に押し込めようとするようなものです。多くの人が言うように、瞑想が自分の無限 の本性の気づくための方法だとしたら、無限なものを定義することが不可能なことはいうまでもないでしょう。瞑想をひとつの目的のために利用しようと制限し たとたん、あなたの練習や練習の結果もそれなりの制限が加えられたものにしかならないということを理解することがとっても大切なことです。

瞑想は通常、今この瞬間に存在する現実に対するリラックスした集 中、とかマインド・心や意識が消え、様々な思考から自由に解放されたときに体験できる境地 などと定義されています。でも、そうした瞑想の境地に達する前に、いくつか大切な基本的な練習のステップを踏んでいかなくてはなりません。

基本的な練習のひとつに集中する、集中力を養うというものがありま す。集中することが出来なかったら、おそらくあなたがやる瞑想というのは単に考え事をし ているか、白昼夢を見ているだけのものになってしまいます。私たちのマインド・心や意識というのはお猿さんのようなもので、止まるということなしに、いつ もあちこち飛び回っています。そのマインドに対して何かしら行動を起こさなければ、私たちは常にマインドにコントロールされたまま混沌とした状態で過ごし ていかなくてはなりません。

多くの人が、この点に気づいてマインドに使われるのではなく、マイ ンドを道具として使うことが出来るということを発見してきました。そのことを理解するこ とが出来るようになってくると私たちの生き方全体に全く今までと違った新しい見方を取り入れることが出来るようになってきます。マインドをコントロールす ることが自分で出来るようになり、より幸せで健康な生き方をするための扉を開くことが出来るようになるのです。

私たちのそうした目的に少しでも近づくために、マインド・心や意識 を観察するための沢山の方法が考え出され発展してきました。ここでその中のいくつかの方 法を紹介します。でもこれらの方法はあくまでも沢山ある方法の中の一部分で、私たちが好むものだけで、このほかにももっと同じようにいい方法は沢山ありま す。

重要!!:
瞑想はすべての人にお勧めできるものではありません。
例えば、気分が落ち込んでいるときというのは、お医者さんか、専門 の先生にそうしなさいとアドバイスされた場合を除いては、それ以上自分の内面を深く見つ めるということはお勧めできません。そういう時はもっと外の環境と活発に行動すること、例えば友達と会ったり、家族や何かしらのグループでのイベントに参 加するという行動を増やすことのほうがお勧めです。瞑想を始めるにあたって適切な良い指導を最初に受けるということと、もし、あなたが精神的に不安定な傾 向があるのならその指導者か先生に自分の精神的な状態をちゃんとあらかじめ伝えておくとことがとても大切です。


練習する時間帯:
日の出前の早朝が一番瞑想の練習に好ましい時間帯です。朝は空気が 新鮮で静かで、心もリラックスしています。その他の時間帯でもいつでもいいですが、夜寝 る前の時間帯も興味深いものがあります。
ただ、食事をする前に練習をするほうが良いでしょう。食後は2時間 以上、練習するのを避けましょう。胃が活発に消化のために働いているときというのは眠っ てしまうというリスクが高いです。
毎日同じ時間に瞑想をするように心がけましょう。

練習する場所:
静かで通気の良い場所を選びましょう。その空間というのはヨガと瞑 想の練習をするための場所であるべきです。自分にとっての神聖な、特別な空間です。

どのくらいの時間練習するべき?:
はじめのうちはまず、15分~20分で、だんだんと30分~40分 へと時間を延ばしてゆきましょう。基本的にはその時の自分の気持ち次第で、でも5分だけ ということが無いように!
次第にもっと慣れてきて、無理なく心地よく練習することが出来てき たら、1時間かそれより長い時間やってあげても良いです。

瞑想のための音楽があると、瞑想をするための良い雰囲気がつくれま す。