瞑想

 
ア ジャパ・ジャパ・ディヤナAjapa japa Dhyana
自然にマントラを唱える瞑想法


 

リダヤカッシュ・ディヤナ(Hridayakasha Dhyana)
胸のあたりに瞑想する方法


胸のあたりというのはよく、魂の居る場所だと考えられます。仏陀や神様や女神などほとんどの聖者達の写真や銅像ではたいてい胸のあたりが輝いています。こ の輝く太陽は私たちのエネルギーに繋がる宇宙のエネルギーの源です。すべてのものはエネルギーでできていて、エネルギーは変換されたり使われたり、方向を 変えたり、集中させることはできますが、そのエネルギー自体は壊されたりつくりだされるものではありません。この瞑想法の目的はこうしたエネルギーの源と 繋がり、私たちの中にある大いなる存在、神性と繋がることで、あふれ出る喜び、ハーモニー(調和)、幸せ、愛、平和といったエネルギーの広がる分野をつく りだすことです。それは仏陀の本性や神の本質そのものだとも言われます。


この練習法は自分自身にとってだけではなく、自分の家族や親戚、近所の人、友人、身のまわりの人をはじめ、町全体、国全体そして地球全体にとってとっても 効果的です。そういわれるとなんだか大げさな、圧倒的なものに聞こえる人もいるかもしれませんが本当に沢山の人が多くの敏感に認識できる人たちの助けにな ることを知りながら、日々の現実の中でこうした練習を重ねています。


瞑想の効果や影響に関して沢山の研究がなされていて、確実に瞑想というのは人の全体的な健康にとって前向きな良い効果があることは証明されています。で も、実はそれ以上にいくつかの研究では大人数でのグループ瞑想をやることが盛んな地域ではその場所での犯罪率が低下したという事例が証明されています。例 えば日本では京都のようなお寺が沢山ありお坊さんの沢山いる町に行くのと、その他の人口は同じでも過密な大都市に行くのとを比べてみると何か違いを感じる はずです。まず、明らかに空気が違うし、人もリラックスして何か楽しんでいる雰囲気が京都にはあります。だから、私たちは自分が周りを、そして周りが自分 をお互い影響しあっているということをわかってあげることで私たち自身を変えていくことができるはずです。そういうことを知ってしまったら、今すぐにでも 練習を始めないわけにはいきません!





練 習 
ステージ1:
楽な無理のない姿勢で座り、時計、眼鏡などをはずし、携帯電話の電源は切っておきましょう。これからの練習を遮るものが何もないことを確認しておきましょ う。
手はリダヤ・ムードラ(hridaya Mudra・挿絵参照)で膝の上に乗せておきます。でも、このムードラをつくることが居心地悪かったら、チン・ムードラかギャン・ムードラ、又はバイラ バ・ムードラのどれか心地よい形でも構いません。
背筋はまっすぐに伸び、肩は少し後ろにひいて、でも力をいれずにリラックスし、頭はまっすぐ正面を見、あごを少し引いておきましょう。
目は閉じてゆっくりと深呼吸します。

                                                                                                                       
ステージ2:
リダヤカッシュ・ディヤナを始める前に少し、カヤスティリヤム(からだの安定)の練習を取り入れておきましょう。
体の姿勢を意識してみましょう。
身体は力が抜けてリラックスし、どっしりと床に安定しています。そして、そのまま意識を足の爪先から頭のてっぺんまで順番に体の各部分に向けてゆきましょ う。そして、今自分の体が心地よく、動かずに安定していることを確認しておきましょう。
そして少しづつ意識を外の音に向けていってみましょう。その音が何の音、どこから来る音なのかを特定したり推測したりせずにただ単に音を観察するだけにと どめながら意識をひとつの音からひとつの音へと転々と移していってみましょう。
一番遠くに聞こえる音から一番近いとこでの音へと意識を移していきます。


ステージ3:
そして、呼吸を意識してみましょう。
鼻の穴から息が入ってくることや出て行くことを感じてみましょう。
ひんやりした空気が入ってくること、生温かい空気が出て行くことを感じてみましょう。しばらく意識を呼吸に集中させておくことで、鼻の中の毛の一本一本が 呼吸によって動くことさえも感じることが出来ます。
そのまま少しづつ呼吸を深くし、深いゆっくりな呼吸が出来るようにしてみましょう。


ステージ4:
そして、今自分の胸の辺りに意識を集中させてみましょう。胸の辺りに暗い空間があってそこの真ん中にかすかに白い透き通った強い光をイメージしてみましょ う。この光はあなた自身のエネルギーで、喜び、ハーモニー(調和)、幸せ、愛や平和を象徴するものです。
呼吸をするごとに、この光が大きく膨らみ、次第に胸の辺りがこの光で満たされてゆきます。今、喜び、調和、幸せ、愛や平和な気持ちが胸の辺りに広がってい くことを感じることが出来ます。呼吸を続けることで次第に体全体がこの光で満たされ、体中の細胞一つ一つがこの光とともに喜び、調和、幸せ、愛や平和の気 持ちを放っています。本当にそういうことを感じることが出来るし、なんとも素敵な気持ちです。


ステージ5:
そして、今自分の家族一人一人を思い浮かべてみましょう。この地球上に生きているかそれとももっと別の場所にいるかは関係なく、子供、旦那さん、奥さん、 お父さん、お母さん、お姉さん、妹、お兄さん、弟、おいや姪達…を思い浮かべてみましょう。
そしてそれらの一人一人に喜び、調和、幸せ、愛や平和なエネルギーの光が届くように橋渡ししてあげましょう。一人一人がいま自分が感じているのと全く同じ ようにそれらの気持ちを感じていることをイメージしてみましょう。彼ら一人一人も嬉しい、幸せな気持ちになっていきます。その人のことが好きとか嫌いと か、全く関係無く、すべての人に光を橋渡ししてみましょう。
彼ら一人一人の気持ちが更に彼らの周りの人に影響を与え、とどまることなく沢山の人に前向きな良い気持ちが広がり続けていきます。


ステージ6:
今、意識をこのスタジオ(又は自宅)に戻してきましょう。
そしてその光を生徒さんや先生と分け合ってみましょう。自分が与えるのと同時に自分も受け取っています。
この部屋全体が光で満ち溢れてゆきます。そしてこの光は外にも広がりまわり近所、町全体、国全体にまでどんどん膨らんでゆきます。やがて、この光はこの地 球全体、宇宙全体にまで広がってゆきます。
あなた自身はその光そのものになり、宇宙となり、喜び、調和、幸せ、愛や平和そのものになってゆきます。しばらくそのままその気持ちに、光になったままそ の気持ちを楽しんでみましょう。


ステージ7:
その気持ちは自分の内側に感じたまま、意識を呼吸に向けてきてみましょう。
いまいちど、鼻の穴から息が出たり入ったりしていることを感じてみましょう。
すこしづつ外の音を意識してみましょう。
今、自分の体がスタヂオ(又は自宅)で座っているのだということを感じてみましょう。
いま、自分自身も周りもとても心地よく、平和な感じがします。
喜び、調和、幸せ、愛や平和な気持ちを感じ続けたまま、これからで会う人にその気持ちを広げてゆきましょう。

マントラのアウムを3回唱えたら、手を擦り合わせて、閉じた目の上に当ててあげて、準備が出来たらゆっくりと目を開け、練習を終えましょう。

 

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