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クンダリニー・ヨガ Kundalini Yoga

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プラナ Prana

スワミ・サチャナンダ・サラスワティ Swami Satyadharma Saraswati

プラナ(Prana)は、「生命の力」とか「活力」という意味です。 普遍的な意味で、プラナはすべての創造物に責任があります。 それが惑星、小惑星、草の葉や木などすべての物質的な形を与えられて存在するものの中にプラナがあります。その物や存在の中にプラナが全くなければ、全く 形がないでしょう-徐々にぼろぼろに崩れて、存在から消えていくでしょう。 したがって、マクロな宇宙レベル(大宇宙的macrocosmicレベル)では、プラナは莫大で、すべてを取り囲む生命力の海のようなものです。創造され たあらゆる物が水中の魚のようにその海の中に浮かび、そして、そのエネルギーの海から、私たちは生きるために必要とするすべてのものを得ます。 そのプラナは宇宙プラナ(コスミック・プラナ=cosmic Prana)かマハ・プラナ(最大のプラナ=mahaprana)として知られています。

マハ・プラナから、各個人は彼の個人的な存在を獲得します。 個人へ命を与えるプラナは個々のプラナと呼ばれます。マハ・プラナから切り離しはしますが、同じプラナです。水で瓶を満たして、それを湖か池の中に入れて みた時、瓶の中の水と瓶の外の水とは同じです。 私たちは、この世で私たちだけが別々の実体か存在として動いていると思っていますが、実は皆世界の、あるいは宇宙のプラナのすべての部分であり、一片なの です。 この宇宙プラナ、またはエネルギーが、すべての古代の文化と宗教で賛美され、マハ・シャクティ(mahashakti)、マハ・クンダリニー (mahakundalini)、マハ・マヤ(mahamaya)、偉大な母、として知られてきました。その母を通して、私たちは自分達を最も高次な現実 や純粋な意識に繋げることができます。

初めはまさしく純粋な意識が純粋なエネルギーかマハ・プラナから生じたと言われています。 純粋な意識と純粋なエネルギーは非顕現の次元で存在します。 しかしながら、純粋な意識が現れることを決めたとき、それは純粋なエネルギーを通して顕現します。純粋なプラナからはじめてつくられたものは音でした。 音はプラナの顕現の最も微妙なかたちです。 形というのは音から徐々に生じ、そして、最も微妙な形から、私たち自身の個人存在を含むすべてのつくられたものの形ができました。私たちは皆、宇宙プラナ の概念の中で人生を過します。 私たちの実の母親(真の母親)は、マハ・プラナかマハ・シャクティです。

5つのプラナ The five pranas

私たち、個人の存在の中のプラナは5つのグループに分類されます。その前に、個人の中のプラナはひとつのプラナであることを理解する必要があります。マ ハ・プラナとは呼びませんが、大文字の「P」ではじまるプラナを私たちに生命を与えてくれる総合的なものとしてのプラナとします。プラナ=Pranaが私 たちの身体から離れると、私たちは臨床的に死に、徐々に形もなくなります。

個人の中のプラナの機能を理解するために、主に5つのカテゴリに分けています: 小文字の「p」のプラナ(prana)、サマナ(samana)、アパナ(apana)、ウダナ(udana)、ヴィヤナ(vyana)。 これら5つのプラナが一緒に私たちの身体の機能全体を維持しています。



プラナ prana: 小文字の「p」ではじまるプラナは横隔膜とのどの間に位置しています。 このプラナは上向きに流れる力です。 それは、肺と心臓の機能を維持し、呼吸の吸入と吐出や食物の飲み込みや吐き出しに対して責任をもっています。 一般に、上向きの力ですが、その領域のなかで下方に動く能力も持っています。

サマナ samana: 次のプラナはサマナとして知られています。 サム(sam)という単語は'等しい'か'同じであること'を意味します。 サマナは横隔膜とへその間に位置しています。 物理的に狭い範囲ですが、非常に重要です。 サマナは、消化するためのエネルギーと胃、肝臓、すい臓や大腸などの消化器官を動機づけ、調整することに責任があります。 もし、サマナのエネルギーの何かに支障があると食物の中の栄養物を適切に吸収することができないので、体が弱り、痩せてくるでしょう。私たちが毎日体内に 入れる栄養物を消化して、燃やして、分離するのに物凄い量のエネルギーを要します。私たちの身体の中の最も大きいプラナ消費の1つです。

アパナ apana: 3番目のプラナはアパナです。 アパナはへそと会陰の間の骨盤領域に位置しています。性的な活動、出産、精液と卵の生産、尿、便、ガス、空気やおならの排泄に非常に重要な責任をもったエ ネルギーです。 このエネルギーは主に下向きの流れですが、また、上向きに脳にそれを向け直すこともできます。

ウダナ udana: 4番目のプラナはウダナです。 ウダナは頭周辺、手足、肩と指先まで、お尻から爪先までの間に位置しています。 それは運動筋肉と知覚の神経系に関連しています。 ウダナは莫大なエネルギー量を制御します。 それは、外界からの異なった知覚の入力を調整して、神経系を動かし、身体の手足を動かして、外界から受けた様々な神経系に分類します。 ウダナは深く目、鼻、口、耳、および接触の五感の機能と関わっています。 このプラナが弱いか支障があると、知覚神経や運動神経の調整・バランス、統合することが難しくなります。

ヴャーナ vyana: 5番目のプラナはヴャーナです。 ヴャーナは全体的な総体のプラナです。身体の中に予備に備えられた力で、他のプラナのどこかに問題が生じるとヴャーナは弱っていたり、バランスを崩してい るところを援護します。結果的に、ヴャーナは、病気や身体の様々なシステムのバランスが崩れるのを防ぎます。ヴャーナが弱ったり、不十分になると、バック アップ(援護)システムを失った身体は病気にかかりやすくなります。